福地俊夫講師1993年9月より青年海外協力隊入隊、同年12月にハンガリーへ派遣される。現在はヒューマンアカデミーの日本語教師養成講座講師をしている。
熊倉尚樹さん(修了生)福地先生の実習クラスで修了。4月から青年海外協力隊に合格したのでインドネシアに派遣されることが決まっている。
笑顔インタビューの第一弾は、日本語教師養成講座の講師と修了生のお二人の対談です。
国内外問わず様々な働き方ができる日本語教師。修了生の熊倉さんは次の春から目標だった青年海外協力隊に派遣が決定!
熊倉さんは受講期間中どんなヒューマンアカデミーライフを送っていたのか?また青年海外協力隊の先輩である福地先生からのエールとは?
さらにこれからのお二人の目標についても聞いてみました!
熊: 先生は自由でしたね。例えば実習なんかも受講生にまかせてもらえたり。自分でやりたいような実習ができました。
福: 教壇に立てば、自分で考えて、自分で責任をとってやるということが大事です。一般的なカリキュラムはありますが、そうであっても目の前の学習者にどう伝えていくかが教師の腕の見せどころですからね。
熊: いや~(笑)
福: してないよね(笑)私自身も協力隊出身なので、そういう発想を学んだのですが、ゼロから自分で作り上げていくというか、できること・できないこと、限られた条件からいかにいいものを引き出して、またそれに対応していくか、ということが大切になってきますからね。それはどこの日本語教育でも同じだと思います。自分で考えて、実践して、最後に振り返るというのが原則ですからね。みんな社会人で自己判断でできる面があるのでそれを活かしたほうが最終的にいい教師になると私は思っています。
熊: 4月あたりに派遣されます。最初から協力隊を目標にやっていたので、福地先生の授業で印象に残っているのは協力隊のOB・OG宛に送られてくる情報誌を見せてもらったことですね。協力隊の最新の情報を知ることができ、刺激になりました。
福: 今回インドネシアに行かれるということで、本人の努力と経験が認められて立派ですよね。過去にも何人か協力隊として海外に行ってますが、嬉しい限りです。
熊: いまの所まだいないですね。ただ、それぞれが別々の道でボランティアなどやってなんらかの形で日本語教師に関わっていますね。
熊: 横のつながりっていうのがすごくありますね。検定試験や実習など同じ目標に向かっていっているので、情報交換とか悩みを共有できました。検定前などはクラスメイトと一緒にご飯に行って気持ちの面でのリフレッシュをしつつ、お互いがんばろう!みたいな感じで気持ちを高め合ったりしました。
熊: 若い方は大学生~20代前半くらい。あとは少し空いて40代くらいですかね。
福: 女性が多いので女性はどの世代もいて、男性はあと団塊の世代が増えましたね。
熊: 退職したあともまだ勉強したいという人が多い気がします。なので幅広い年齢層の方とコミニュケーションが取れました。
福: 社会人スクールなので、色々な仕事の経験とか、専門性とか、それぞれのバックグラウンドが全然違うのでその点が面白いですね。いつも学んでいます。あとは日本語にかぎっていうと地域差があったり世代によっては自分が知らない日本語を学んでいたりしていますね。特に若い世代の日本語とかを聞くと日本語の変化とか言語的な見方なんかでも面白いです。他には世界の色々な場所に行っている方も多いので他の国の文化などを学ぶことが多いです。
熊: そうですね。誰かのネタを使ったり(笑)一応受講生が言ってました、とかいいますけどね。ネタには事欠かないです!
福: 受講中は色々な海外の話を聞けて刺激になりましたよ。
熊: 青年海外協力隊の要請内容を見て決めました。元々、総合旅行業務の取扱管理者という資格をもっているので、観光の学校で日本語を教えられるということで第一希望で受けて通りました。
福: 他にも旅行関係の要請はあったの?
熊: あまりなかったですね。経験2年以上とか制限されそうなところだったので。
福: そうなんだ。旅行関係は比較的前からあるんですよね。日本人観光客を呼びこむためのガイドとかおみやげ屋さんとかでちょっとでも日本語ができるようにと。
福: はい。2年8ヶ月くらいですかね。あっという間でした。慣れるのに1年くらいで、あとは楽しむ感じですね。
熊: 僕も2年でこれから約半年間研修が始まるので緊張と期待と、という感じです。年内は東京で技術補完研修というのが6週間。年明けは訓練所で70日間。あとは全体研修が1週間。
福: 6週間!長いね。ガンバってね!
熊: はい!
福: 講座を超えていろんなプロフェッショナルな先生と交流が持てたところですね。あとは自分自身の経験である行政書士の経験やバルーンとかを講座にもさせていただいたり。講師の講座企画とかもありますしね。自分の興味関心をもっと発展していけることですかね。あとはヒューマンの新しいことをしていこうっていう会社の雰囲気が良いですね。ときどき失敗していますけど(笑)スピードも早くて、決まったらすぐやろう!失敗しても新しい事どんどん考えよう!っていう、会社の雰囲気が私には合っているんだと思います。
福: ありますね。医療事務の先生は、しゃべりがうまいんですよね。だから外から講座を覗いてみて生徒の惹きつけ方でいいところを盗もうとしたりしています。あとカラーの先生とかは教室のなかの色の問題で、ホワイトボードにどんな何色をつかうといいのか、など雑談で聞いたことでも学ぶ点があります。例えば模擬授業などでも色を使いすぎてしまう方もいるんですよね。色が多すぎてしまうと逆に目立たなくなってしまうんですよ。多くても3色以内が一般的で、あとはホワイトボードは色は赤より青のほうが目立つとか。勉強になりますね。あとこれから実現したいのが日本古来の色を教えてもらって、日本語教師の特別セミナーなどにも活かしたいです。チャイルドマインダーの先生は子供と接するプロなので、子供のひきつけ方を学べたりしますよね。日本語教育の生徒は大人だけじゃなくて小学校低学年くらいの生徒もいますので。あとはパソコンの先生に教材を作るときの効率的なやり方を聞いてみたりとか。とにかく沢山!様々な先生から学んだりネタをもらったりしています。
熊: クロスオーバー(※1)面白かったですね。心理学と日本語教師が一緒になっているものとか。あと参加したかったのが福地先生のバルーンアート!
福: 今日もね、イベントでちょっとバルーンアートやって来たの。
熊: 幼児教育とかにも活かせそうですよね。
福: そうですね。全部趣味でやってて。あとけん玉とかもやっています。ハンガリーでとても人気で。まぁ、けん玉はだいたい外国人にうけますよね。
熊: けん玉、練習しないとですね!あとはプレレッスンで受講する前に参加した福地先生の領土問題のセミナー。すごく印象に残ってます。
福: プレレッスンは入校前限定なんですよね。でも領土問題とかは日本の現代テーマで日本人なら誰しも当てはまる問題なのでセミナーでやっていました。
熊: あとは日本語教師として海外に行かれた修了生の方のセミナーには刺激になるのでよく出ていましたね。現地の話とかが聞けてイメージがすごくわきました。セミナーの後は飲みに行ったりして、修了生の方とも交流してました!
福: 修了生は多様ですからね。国内の日本語学校で働いていたり、海外の協力隊の経験者もいらっしゃいますし、いろんな人がいるので、呼んでセミナーとかしていますね。
熊: そういうセミナーで人脈作ったり、あとはFacebookで日本語教師新宿校っていうのがあって何百人もいるのでそこで見つけて、先生をかいして、紹介してもらったり。クラスの中だけではなくネットで修了してからでもつながっています。
福: 積極的な受講生だと新宿校以外でも交流持っているみたいですね。それこそ、今度は熊倉さんがセミナーやったりね!
熊: 外国から日本へ発信するのも協力隊の役割の一部だと思うので面白そうですよね。
※1 講座×講座のコラボセミナー。年に2回開催され、何回でも無料で受講できる。(一部材料費が発生するものがあります)
熊: 目標持ってやればなんでもできると思います。自分のこれからの目標としては日本とインドネシアの架け橋になれるように、あとインドネシアで学んできたことを日本に持ち帰って日本の発展に貢献したいです!
福: わ!すごいね!わたしは新宿校の発展を目指します!(笑)あとは日本を正確に理解できるひとたちを育てるってことは大事かなと。日本のいい面、悪い面、いろんな面のアピールが少ないと思いますので世界に目を向けて、うまく世界の架け橋というか理解者を増やしていきたいです。そのためにも宣伝になってしまいますが、「日本の常識講座」というのが始まりますので!日本語教育以外に日本の政治経済文化とか領土問題など。日本語教師養成講座と平行して頑張っていきたいと思います!